前田浩人
新秋の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
私は、牛丸先輩よりバトンを引き継がせて頂きます1998年卒業の前田浩人と申します。JCには10年間在籍させていただきましたがその間、諸先輩や同僚との出会いの中で多くのことを学ぶ機会を得ることが出来たことは私にとって貴重な経験となりましたし、現在も五八会(いつわ会)のメンバーをはじめ多くの方々とお付き合いをさせて頂いております。
特に会員交流委員会(現交流委員会)での新年恒例会、ビール例会、港祭り、スケート祭り等の企画から実行に至る過程に於いて、150名を超える仲間や諸先輩の多くの方々に参加していただくため、夜遅くまで企画会議を行ったこと、担当例会終了後委員会の反省会を行いメンバーの親睦をはかったことなど委員会の事業を通して多くの事を勉強させていただき、かつ多くの仲間と苦楽を共にし額に汗した後に得た達成感は一番思い出深く、その時の方々とは今でも交流を深め合っております。
さて、JC活動で一番印象に残っていることは日本青年会議所副会頭として岩倉先輩(現苫小牧市長)がご活躍されていた時、名古屋での会議に阿部先輩の代理でセクレタリーとして岩倉先輩と同行したことであります。私に白羽の矢が飛んで来たのは私がたまたま相模原に出張予定であったことと、顔が阿部先輩に似ている(?)という理解し難い理由付けからでありました。当時私はセクレタリーの意味さえ分からず、“秘書?”、“助手?”、“鞄持ち?”と色々と考えあげつつ、取りあえず同行させていただきました。
機内では岩倉先輩より名古屋訪問に当っての注意点や心得をレクチャーして頂き、セクレタリーとしてのにわか勉強をさせて頂きました。名古屋空港到着後、先輩の後ろをとぼとぼとついてゲートを出ると、ダークスーツに身をまとった数十人の青年会議所メンバーが私たち二人を出迎えに整列しているではありませんか。また空港の外には黒塗りの外車が列を成している状況に、我々2人のためにこの様に多くの車が必要なのか?と戸惑いを覚えると共に、この会にかける地元JCの方々の熱意に身の引き締まる思いをしたことを思い出します。岩倉先輩に同行して始まった諸会合と要人との面談は分単位でのスケジュールで多忙をきわめ、一段落した時は深夜1時を過ぎておりました。
翌朝、私は出張先の相模原へと向かったのですが、新幹線の車中でお世話になった名古屋青年会議所メンバーの方々に礼状を書き上げ、それを新横浜駅で投函し、セクレタリーとして一連の役目を終え得た安堵感と充実感に酔いしれることが出来ました。
それにつけても岩倉先輩のセクレタリーとして同行させて頂いたことで、私は先輩から「気遣い」や「思い遣り」など心の在り方を体感させて頂き、その万分の一かも知れませんが私自身身につけさせて頂きましたことは大きな収穫でありました。
メンバーそれぞれJC活動における考え方は様々であろうとは思いますが、私はJC活動を通して仲間たちと一つのテーマに向かって切磋琢磨し合う中から多くのことを学びとることができ、私の人間形成に多大な影響を及ぼしてくれた活動であったと感謝している次第です。
前田先輩有難う御座いました。
岩倉先輩のセクレタリー体験談は、普段私たちが体験できないお話でしたので大変勉強になりました。私たちも今一度「気遣い」や「思い遣り」など心の在り方を考え、JC活動に邁進していきたいと思います。
前田先輩大変貴重なお話ありがとうございました。
次回OB徒然日記第25号は、1998年卒業 堤浩二先輩です
お楽しみに!